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"SPACIOUS ~invisible device~"

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SPACIOUS 暗渠の水を汲む PURESU de TOKYO初のコンピレーション形式の冊子。 参加アーティストなどは以下の通りです↓ 1. 高田光 2. 暗渠 - 都市空間における「遊び」 / 高杉希望 ( 文月書房 ) 3. 公園遊具 / 木藤富士夫 4. 公共空間に置ける作品制作 / デニスフォックス 5. 都市空間でのキノコ採集 / 柿崎志恩 ( サーモンアンドトラウト ) 6. ミニストップス - フィフティモーニングス イン トーキョー / ルーカスシンフハウザー 7. 小林丈人 8. DISK 編集 : 高田光 , 泊篤志 デザイナー : 泊篤志 仕様 : 中綴じ , オフセット印刷 印刷 : 八紘美術 部数 : 700 サイズ : 21 x 29.7 cm 出版年: 2021 52 pages / 21 x 29.7 cm Full Color Offset Printed Staple Bound Edition of 700 Published by PURESU de TOKYO Instagram : @puresudetokyo あとがきより ある日、街でふと雑草を抜いたとき、地中に埋まる根っこがその植物を支えていて、それが植物の幹や枝、葉よりも大きく下に伸 びていることを改めて実感した。抜いてしまった根っこはまた埋め直さないと植物は枯れてしまうので、すぐに植え替えするよう にそそくさと地中に埋めなおした。 なんとなく、この出来事が頭の中でずっと残っていて、改めて気付いたことがあって、人間社会でもなんでもそれは同じで、見えてるもの、見えるもの自体はごく一部だけど、その事柄が現象として立ち現れることは、そもそも見えないものによって支えられているよなと。 日々、社会に絶望しながら生活していて、それで目の前で出会って話す人たちもやっぱりそうなんだけど、どうにか良くしようとか、楽しくしようと思って自分たちができる工夫に取り組んでいる。その形は、生活に根ざしたものだったり、表現という場をかりてみたりと様々だけど、分け隔ててる必要はそもそもないし、そういう人知れず行われるそれぞれの工夫が街の区画整理や行政介入より、その場所を豊かにしていることは間違いないと思う。 この本は東京という土地で、人知れず行われている、見方によればグレーゾーンな人々の工夫に焦点を当てている。なぜグレーゾーンばかりなのかというと、グレーゾーンというのは、つまり境界という事だけど、その境界ってものを越えたり、はみ出したり、 内に留まってみたりする事によって、今ある境界を曖昧化、もしくは空間化して広げることができるんじゃないかと考えていて。 だからそうした空間に線引きして二項にしようとする権力や権威からの脅威を乗り越えるための訓練という意味でも、今回ご協力いただいた方々の日々の行いは、かなり刺激的なんじゃないかと思っている。

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